竹のちゃんとした利用は、縄文時代には無理で、鉄の斧やノコギリが登場する弥生時代以後ということになる。日本の場合、竹の利用はおそらく水田稲作と共に始まっている。竹そのものが水田稲作と共に渡ってきた可能性すらあるのだ。竹にもいろいろあるが、建材としての利用ということになると孟宗竹と真竹の二つに絞られ、筒としても有名な孟宗は江戸時代に鹿児島に入っている。強く真っ直ぐゆえ、何に使おうと最も役立つことから真の竹の称号を日本人が贈った真竹は、いちおう日本の自生ということになっているが、桶樽の歴史の研究者の博士は、桶樽のタガ用に中国から持ち込んで人為的に栽培されて全国に広まったのではないかとの説を出している。
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傍証として、真竹が山にも生えうるのに、人里近くにしか生えていないことを挙げておられる。真竹の由来はともかくとして、竹の利用法は、水田稲作、鉄器と一緒に弥生時代にスタートしたと考えていい。ここまで書いてきて気付いたのだが、私の。竹嫌いはその辺に原因があるかもしれない。これまでわずか数件しか設計はしていないが、いずれの時も、竹を使ってみようかと考えた。竹の持つ独特の味わい、たとえば、軽やかなのに強靭な印象、大筋としては真っ直ぐでどれも同じようなのに少しずつ違っているバラつきの妙、切り口の中空の面白さ、割って使った時の新鮮さ、と次々に思い浮かぶのだが、ちゅうちょがある。どうしても、ひとつだけ受け入れられない点があった。ツルピカである。